SNS広告

SNS広告のデザインのポイントや作成方法のコツを解説!

SNS広告のデザインのポイントや作成方法のコツを解説!

SNS広告のクリエイティブのデザインをしたいけど、何から始めればいいかわからないという方も多いのではないでしょうか。複数のクリエイティブが必要だったり、広告とLPの訴求は統一する必要があったりと実は難しい業務です。

そこで今回は、SNS広告クリエイティブのデザイン時のポイントや媒体別の広告デザインのポイント、作成手順について解説します。

本記事をお読みいただくことで、SNS広告のクリエイティブ作成時におすすめなツールを知ることができるので、是非とも最後までお読みください。

株式会社CYANd
金田 修平

東京大学卒業後、金融機関、スタートアップベンチャーを経て2016年にサイバーエージェントに入社してインターネット広告事業に従事した後、2020年7月に独立しました。
特に広告領域においてはプランニングから運用まで幅広く携わり、ナレッジは日本トップレベルだと自負しています。

◆ 経歴
2014:東京大学行動文化学科 卒業
2014:住友生命保険相互会社 入社
2015:株式会社RoseauPensant 入社
2016:株式会社サイバーエージェント 入社
2020:株式会社CYANd 創業/代表取締役就任
2022:株式会社Minato 入社/広告事業責任者就任

SNS広告クリエイティブのデザイン時のポイントとは

SNS広告のクリエイティブデザインには、いくつかの重要なポイントがあります。ターゲットに合わせたメッセージの作成やCTAボタンの適切な配置、広告とLPの訴求統一などを考慮することで、より高い効果を得ることができます。

ターゲットに合わせたメッセージを作る

SNS広告のデザインにおいて、最も重要なポイントの一つは、ターゲットに合わせたメッセージを作成することです。広告を見た人が「自分に必要な情報だ」と感じることが、クリックやアクションにつながります。そのためには、まずターゲット層の特性やニーズを理解することが不可欠です。

具体的には、年齢、性別、趣味、ライフスタイルなどのデモグラフィック情報を分析し、どのような言葉やビジュアルが響くのかを考えます。

また、ターゲットの行動パターンや関心事を把握することで、より効果的なメッセージを作成することが可能になります。これにより、広告の訴求力が高まり、成果を上げることが期待できるでしょう。

複数のクリエイティブを配信する

SNS広告の効果を最大限に引き出すためには、複数のクリエイティブを用意して配信することが重要です。異なるデザインやメッセージを持つ広告を展開することで、ターゲット層の反応を測定しやすくなります。

例えば、同じ商品やサービスでも、視覚的なアプローチやキャッチコピーを変えることで、異なるユーザーの興味を引くことが可能です。

また、A/Bテストを実施することで、どのクリエイティブが最も効果的かを分析し、次回の広告戦略に活かすことができます。これにより、広告のパフォーマンスを向上させ、より高いコンバージョン率を実現することができるでしょう。

CTAボタンを配置する

SNS広告において、CTAボタンの配置は非常に重要です。CTAボタンは、ユーザーに具体的な行動を促す役割を果たします。例えば、「今すぐ購入」「詳細を見る」「無料トライアルを始める」といった文言が一般的です。


また、ボタンのデザインも重要です。色や形状、フォントを工夫することで、クリック率を向上させることができます。特に、背景色とのコントラストを考慮し、ボタンが際立つようにすることがポイントです。

さらに、ボタンのサイズも適切に設定し、タッチデバイスでも押しやすいように配慮しましょう。これらの工夫を通じて、効果的なCTAボタンを設置し、広告の成果を最大化することが可能です。

広告とLPの訴求は統一する

SNS広告を作成する際には、広告とランディングページ(LP)の訴求内容を統一することが非常に重要です。

広告を見たユーザーがLPにアクセスした際に、期待していた内容と異なると、離脱率が高まる可能性があります。したがって、広告で伝えるメッセージやビジュアル、トーンをLPでも一貫して使用することが求められます。

例えば、広告で使用したキャッチコピーや画像をLPでも活用することで、ユーザーに対して「この広告は私が求めていたものだ」と感じさせることができます。また、広告のデザインとLPのデザインが調和していると、ブランドの信頼性も向上します。

配信媒体に合わせたクリエイティブにする

SNS広告を効果的に運用するためには、配信する媒体に応じたクリエイティブを作成することが不可欠です。各プラットフォームには独自の特性やユーザー層があり、それに合わせたデザインやメッセージが求められます。

例えば、Instagramではビジュアルが重視されるため、魅力的な画像や動画を使用することが重要です。一方、Twitterでは短いメッセージとインパクトのあるビジュアルが効果的です。

また、各媒体の広告フォーマットやサイズにも注意が必要です。Facebook広告では、画像や動画の比率が指定されているため、事前に確認しておくことが大切です。

【媒体別】広告クリエイティブのポイント

SNS広告は各媒体によって特性が異なるため、それぞれに適したクリエイティブを作成することが重要です。これから説明するポイントを踏まえると、各媒体の特性を活かした効果的な広告作成が可能になります。

Facebook広告

Facebook広告は、幅広いユーザー層にリーチできるため、効果的なマーケティング手段として多くの企業に利用されています。デザインにおいては、視覚的に魅力的で、かつターゲットに響くメッセージを伝えることが重要です。

特に、画像や動画のクオリティが高いことが求められます。ユーザーのフィードに自然に溶け込むようなデザインを心がけ、スクロールを止めさせる工夫が必要です。

また、Facebook広告では、広告の目的に応じたフォーマットを選ぶことも大切です。例えば、リード獲得を目的とする場合は、フォームを組み込んだ広告が効果的です。さらに、広告とLPのメッセージを統一することで、コンバージョン率を高めることができます。

Instagram広告

Instagram広告は、視覚的な要素が強く、ユーザーの目を引くデザインが求められます。特に、フィードやストーリーズに表示される広告は、短時間でインパクトを与える必要があります。そのため、鮮やかな色使いや魅力的な画像を使用し、ブランドの個性を表現することが重要です。

また、Instagramのユーザー層は若年層が多いため、トレンドを意識したデザインや、親しみやすいフォントを選ぶこともポイントです。

さらに、ストーリーズ広告では、動画やアニメーションを活用することで、より動的な表現が可能になります。これにより、ユーザーの興味を引きつけ、エンゲージメントを高めることが期待できます。

X(旧Twitter)広告

X(旧Twitter)広告は、短いメッセージと視覚的な要素を組み合わせることで、ユーザーの注意を引くことが重要です。特に、140文字以内でメッセージを伝える必要があるため、言葉選びが鍵となります。ターゲット層に響く言葉を選び、興味を引く内容を心がけましょう。

また、画像や動画を活用することで、視覚的なインパクトを与えることができます。特に動画広告は、ユーザーのエンゲージメントを高める効果があるため、積極的に取り入れると良いでしょう。

さらに、ハッシュタグを活用することで、関連するトピックに興味を持つユーザーにリーチすることが可能です。これらのポイントを押さえることで、効果的なX広告を作成することができます。

LINE広告

LINE広告は、特に日本国内での利用者が多いSNSプラットフォームであり、ユーザーとの距離が近い点が特徴です。広告を作成する際には、親しみやすさや信頼感を重視したデザインが求められます。

まず、LINEの特性を活かし、友達追加を促すようなメッセージやビジュアルを用いることが重要です。さらに、LINE広告はターゲティング機能が充実しているため、特定のユーザー層に向けたメッセージを発信することが可能です。

これにより、より効果的な広告配信が実現します。最後に、LINE公式アカウントとの連携を考慮し、広告からの流入をスムーズにするための工夫も忘れずに行いましょう。

YouTube広告

YouTube広告は、視覚と聴覚の両方を活用できるため、非常に効果的な広告手段です。特に動画コンテンツが主流の現在、ユーザーの注意を引くためには、魅力的な映像と音声が不可欠です。

まず、広告の冒頭でインパクトのあるメッセージを伝えることが重要です。視聴者の興味を引くためには、最初の数秒で強い印象を与えることが求められます。

また、ターゲット層に合わせたコンテンツを制作することも大切です。年齢層や興味関心に応じた内容を考慮し、視聴者が共感できるストーリーやビジュアルを用いることで、広告の効果を高めることができます。

TikTok広告

TikTok広告は、短い動画コンテンツを活用した新しい広告手法として注目を集めています。


まず、TikTok広告では「ストーリーテリング」が重要です。視聴者の心をつかむためには、短い時間でインパクトのあるメッセージを伝える必要があります。動画の最初の数秒で興味を引く内容を盛り込み、視聴者が最後まで見たくなるような工夫をしましょう。

また、UGC(ユーザー生成コンテンツ)を活用することも効果的です。TikTokはユーザーが自らコンテンツを作成し、シェアするプラットフォームです。ブランドのメッセージを自然に取り入れたUGCを促進することで、信頼性が高まり、より多くのエンゲージメントを得ることができます。

SNS広告のクリエイティブ作成の手順

SNS広告のクリエイティブを効果的に作成するためには、いくつかのステップを踏むことが重要です。以下で説明する手順をしっかり踏み、効果を最大化するクリエイティブを制作しましょう。

市場調査を行う

SNS広告のクリエイティブを作成する際、最初に行うべき重要なステップが市場調査です。市場調査は、ターゲットオーディエンスの理解を深め、競合他社の動向を把握するための基盤となります。

具体的には、どのようなメッセージが響くのか、どのようなビジュアルが好まれるのかを調査することが求められます。

また、SNSプラットフォームごとのユーザー特性やトレンドを把握することも重要です。例えば、Instagramではビジュアル重視のコンテンツが好まれる一方、X(旧Twitter)では短いメッセージが効果的です。これらの情報をもとに、広告の方向性を決定し、効果的なクリエイティブを生み出すための土台を築くことができます。

クリエイティブブリーフを作成する

SNS広告のクリエイティブを効果的に作成するためには、まずクリエイティブブリーフを作成することが重要です。クリエイティブブリーフとは、広告の目的やターゲット、メッセージ、トーンなどを明確にするためのドキュメントです。

このブリーフを作成することで、チーム全体が同じ方向を向いて作業を進めることができ、クリエイティブの一貫性を保つことができます。

具体的には、まず広告の目的を明確にし、次にターゲットオーディエンスを定義します。その後、伝えたいメッセージやキーメッセージを整理し、どのようなトーンやスタイルで表現するかを決めます。

アイデアを出し合う

SNS広告のクリエイティブを作成する際、アイデア出しは非常に重要なステップです。チーム全員が自由に意見を出し合うことで、多様な視点や新しい発想が生まれ、より魅力的な広告が実現します。

ブレインストーミングを行う際は、まずターゲット層や広告の目的を明確にし、それに基づいてアイデアを展開していくと良いでしょう。

また、アイデアを視覚化するためにホワイトボードやデジタルツールを活用するのも効果的です。各メンバーが提案したアイデアを整理し、優れたものを選定するプロセスを経ることで、より具体的なクリエイティブの方向性が見えてきます。

コピーとラフ案を作成する

SNS広告のクリエイティブ作成において、コピーとラフ案の作成は非常に重要なステップです。まず、ターゲットに響くメッセージを考え、広告の目的に沿ったキャッチコピーを練りましょう。短く、インパクトのある言葉を選ぶことで、ユーザーの注意を引くことができます。

次に、ラフ案を作成します。これは、広告のレイアウトやデザインの初期段階を視覚化するためのものです。

手書きでもデジタルツールを使っても構いませんが、全体の構成や要素の配置を考慮しながら、何度も修正を重ねることが大切です。この段階での試行錯誤が、最終的なクリエイティブの質を大きく左右します。

クリエイティブを作成する

SNS広告のクリエイティブを作成する際には、まずターゲット層を明確にし、そのニーズや興味に基づいたメッセージを考えることが重要です。

次に、視覚的な要素を取り入れ、目を引くデザインを心がけましょう。色使いやフォント選びも、ブランドイメージに合ったものを選ぶことで、統一感を持たせることができます。

また、複数のクリエイティブを用意することで、A/Bテストを行い、どのデザインが最も効果的かを分析することが可能です。さらに、CTAボタンを適切に配置することで、ユーザーの行動を促すことができます。これらのポイントを押さえながら、クリエイティブを作成していくことが成功への鍵となります。

SNS広告のクリエイティブ作成時におすすめなツール5選

SNS広告のクリエイティブを効果的に作成するためには、適切なツールを活用することが重要です。ここでは、特におすすめのツールを5つ紹介します。

バナー工房

バナー工房は、SNS広告のクリエイティブ作成に特化したオンラインツールです。ユーザーは豊富なテンプレートから選び、簡単にカスタマイズすることができます。

特に、ドラッグ&ドロップ機能を活用することで、デザインの知識がなくても直感的に操作できるのが魅力です。また、サイズやフォーマットも多様に対応しているため、各SNSプラットフォームに最適な広告を作成することが可能です。

さらに、バナー工房では、画像やフォントのライブラリが充実しており、オリジナリティのあるデザインを簡単に実現できます。これにより、ターゲットに響くメッセージを視覚的に表現しやすくなります。

参考:画像加工編集サイト – 無料で画像を加工、編集するならバナー工房

広告ライブラリ

広告ライブラリは、SNS広告のデザインにおいて非常に役立つツールです。特に、競合他社の広告を分析する際に便利で、どのようなクリエイティブが効果的かを把握する手助けをしてくれます。

広告ライブラリを活用することで、成功している広告のトレンドやメッセージ、ビジュアルスタイルを学ぶことができ、自社の広告戦略に活かすことが可能です。

また、広告ライブラリでは、特定の業界やターゲット層に向けた広告を簡単に検索できるため、インスピレーションを得るのにも最適です。これにより、独自のクリエイティブを作成する際の参考にすることができ、より効果的な広告デザインを実現する手助けとなります。

参考:広告ライブラリ

Pinterest

Pinterestは、広告クリエイティブのデザインにおいて非常に有用なプラットフォームです。ユーザーはアイデアやインスピレーションを求めて訪れるため、視覚的に魅力的な広告が重要です。


また、Pinterestの特性を活かすためには、ターゲットユーザーの興味やライフスタイルに合わせたコンテンツを作成することが大切です。具体的には、季節感やトレンドを意識したビジュアルを用いることで、ユーザーの共感を得やすくなります。

さらに、ピンの説明文にはキーワードを盛り込み、検索性を高めることも効果的です。これにより、より多くのユーザーにリーチし、エンゲージメントを向上させることが可能になります。

参考:Pinterest – ピンタレスト

動画広告Pro

動画広告Proは、SNS広告のクリエイティブ作成に特化したツールで、特に動画コンテンツを簡単に制作できる点が魅力です。直感的な操作が可能なインターフェースを持ち、初心者でも扱いやすい設計になっています。

豊富なテンプレートやエフェクトが用意されており、短時間でプロフェッショナルな動画を作成することができます。

さらに、動画広告ProはSNSプラットフォームに最適化されたフォーマットでの出力が可能で、各媒体に合わせたサイズや仕様に自動調整されるため、手間を省くことができます。これにより、広告の効果を最大限に引き出すことができるでしょう。

参考:動画広告プロ

Canva

Canvaは、SNS広告のクリエイティブ作成に非常に便利なツールです。直感的な操作が可能で、デザインの知識がなくても簡単にプロフェッショナルな見栄えの広告を作成できます。豊富なテンプレートが用意されており、ユーザーは自分のブランドに合ったデザインを選ぶことができます。

また、画像やフォント、アイコンなどの素材も豊富に揃っているため、オリジナリティを持たせたクリエイティブを作成することが可能です。

さらに、Canvaはチームでの共同作業にも対応しており、複数のメンバーが同時にデザインに取り組むことができます。これにより、フィードバックを即座に反映させたり、アイデアを共有したりすることが容易になります。

参考:ホーム – Canva

まとめ

SNS広告のクリエイティブデザインは、ターゲットに合わせたメッセージ作りや複数のクリエイティブの配信など、さまざまな要素が求められます。また、広告とLPの訴求を統一し、配信媒体に適したデザインを心がけることが重要です。

これらのポイントを押さえることで、効果的なSNS広告を作成し、より多くのユーザーにリーチすることが可能になります。ぜひ、今回の内容を参考にして、魅力的な広告クリエイティブを作成してみてください。

参考:Webデザインの費用相場を解説!デザインのみの依頼はフリーランスがおすすめ | 優良WEB