Facebook広告

Facebook広告とは?運用のメリットや種類別の特徴を解説!

Facebook広告とは?運用のメリットや種類別の特徴を解説!

Facebook広告は、精度の高いターゲティング機能を活用し、特定のユーザー層に効率的にアプローチできるマーケティング手法です。

企業の認知度向上や売上アップに貢献するため、多くのビジネスで活用されています。しかし、広告の種類や設定方法を正しく理解しないと、期待した効果を得るのは難しいでしょう。

本記事では、Facebook広告の基本から運用のメリット、ターゲティングの種類、出稿手順、注意点まで詳しく解説します。

株式会社CYANd
金田 修平

東京大学卒業後、金融機関、スタートアップベンチャーを経て2016年にサイバーエージェントに入社してインターネット広告事業に従事した後、2020年7月に独立しました。
特に広告領域においてはプランニングから運用まで幅広く携わり、ナレッジは日本トップレベルだと自負しています。

◆ 経歴
2014:東京大学行動文化学科 卒業
2014:住友生命保険相互会社 入社
2015:株式会社RoseauPensant 入社
2016:株式会社サイバーエージェント 入社
2020:株式会社CYANd 創業/代表取締役就任
2022:株式会社Minato 入社/広告事業責任者就任

Facebook広告とは

Facebook広告は、世界中で数億人のユーザーを抱えるFacebookプラットフォームを利用した広告手法です。企業はこの広告を通じて、特定のターゲット層に向けてメッセージを発信し、商品やサービスの認知度を高めることができます。

Facebook広告は、ユーザーの興味や行動に基づいて表示されるため、より効果的なマーケティングが可能です。また、Facebook広告は、ビジュアルコンテンツや動画を活用することで、視覚的に訴求力のある広告を展開できる点も魅力の一つです。

Facebook広告とMeta広告の違い

Facebook広告とMeta広告は、同じプラットフォーム内で展開される広告手法ですが、実際には異なる側面を持っています。Facebook広告は、主にFacebookのソーシャルネットワーク上での広告配信を指し、ユーザーの興味や行動に基づいたターゲティングが可能です。

一方、Meta広告は、FacebookだけでなくInstagramやMessengerなど、Meta社が提供する複数のアプリ広告の総称を指します。

Facebook広告を運用するメリット

Facebook広告を運用することには、いくつかの大きなメリットがあります。これから説明するメリットを正しく理解し、Facebook広告運用を検討する材料にしましょう。

精度の高いターゲティング機能を使える

Facebook広告の最大の特徴は、その精度の高いターゲティング機能です。ユーザーの年齢、性別、地域、興味関心など、さまざまなデモグラフィック情報を基に、広告を表示する対象を細かく設定できます。

この機能により、企業は自社の商品やサービスに最も関心を持つユーザー層に直接アプローチすることが可能です。

例えば、特定の趣味を持つユーザーや、過去に特定の行動を取ったユーザーに対して広告を配信することで、より高いコンバージョン率を期待できます。このように、ターゲティング機能を活用することで、無駄な広告費を抑えつつ、効果的なマーケティングが実現できるのです。

低予算配信ができる

Facebook広告の大きな魅力の一つは、低予算での配信が可能な点です。特に中小企業やスタートアップにとって、限られた予算の中で効果的なマーケティングを行うことは重要です。

Facebook広告では、1日の予算を数百円から設定できるため、少ない投資で広告を出稿し、効果を測定することができます。

また、広告のパフォーマンスをリアルタイムで確認できるため、必要に応じて予算の調整やターゲティングの見直しを行うことが容易です。この柔軟性により、広告運用の効率を高め、無駄なコストを抑えることができるのです。

Meta社のアプリに対しても配信ができる

Facebook広告の大きな特徴の一つは、Meta社が提供する他のアプリケーションに対しても広告を配信できる点です。

具体的には、InstagramやMessengerなど、Facebook以外のプラットフォームでも広告を展開することが可能です。これにより、異なるユーザー層にアプローチできるため、広告のリーチを大幅に拡大することができます。

例えば、Instagramはビジュアルコンテンツが中心のプラットフォームであり、特に若年層に人気があります。このため、商品やサービスの魅力を視覚的に伝えることで、より効果的なマーケティングが実現できます。

中高年層・ビジネスパーソンに対してリーチしやすい

Facebook広告は、中高年層やビジネスパーソンに対して特に効果的な広告手法です。これらのユーザー層は、Facebookを日常的に利用しているため、広告が表示される機会が多くなります。

また、Facebookのユーザーは年齢や職業、興味関心に基づいて詳細にターゲティングできるため、企業は特定のビジネスニーズに応じたメッセージを届けやすくなります。

さらに、中高年層は購買力が高く、ビジネスパーソンは新しい商品やサービスに対して敏感です。このため、適切な広告を通じて、彼らの関心を引くことができれば、コンバージョン率の向上が期待できます。

Facebook広告のターゲティングの種類とは

Facebook広告では、ターゲティングの精度を高めるために、さまざまな種類のオーディエンス設定が用意されています。これにより、広告主は特定のユーザー層に対して効果的にアプローチできるようになります。

コアオーディエンス

コアオーディエンスは、Facebookが保有するユーザーのデモグラフィックデータを活用し、特定の条件でターゲットを設定する方法です。

設定可能な項目には、地域、年齢、性別、言語、詳細ターゲット設定(学歴、ライフイベント、子どもの有無などの利用者層、スポーツ、ビジネス、買い物、ファッションなどの興味・関心、デバイスの利用状況、旅行の予定、アプリの利用状況などの行動)があります。

​これらの設定を組み合わせることで、ターゲットを絞り込んだり、広げたりすることができるのがこのターゲティングの特徴です。

カスタムオーディエンス

カスタムオーディエンスは、既存の顧客データや自社のWebサイト訪問者など、既に自社と接点のあるユーザーをターゲティングする方法です。​

カスタマーリスト、ウェブサイトのトラフィック、アプリのアクティビティ状況などのデータソースを活用して作成します。​これにより、既存顧客や関心度の高いユーザーに対して、効果的なリマーケティングが可能となります。


例えば、過去に購入した顧客や、メールマガジンに登録しているユーザーに対して再度アプローチすることで、リピート購入を促進することが可能です。また、カスタムオーディエンスを利用することで、よりパーソナライズされた広告を配信できるため、広告の効果を高めることが期待できます。

類似オーディエンス

類似オーディエンスは、既存の顧客データを基に新たなターゲット層を見つけ出すための強力なツールです。

この機能を利用することで、企業は自社の顧客に似た特性を持つユーザーをFacebook上で特定し、広告を配信することができます。具体的には、カスタムオーディエンスを作成した後、そのオーディエンスに基づいて新たな類似オーディエンスを生成します。

この手法の最大の利点は、既存の顧客がどのような属性や行動を持っているかを分析し、それに基づいて新しい潜在顧客をターゲットにできる点です。

Facebook広告の出稿手順とは

Facebook広告を効果的に運用するためには、出稿手順を正しく理解することが重要です。これから説明するステップを踏むことで、効果的な広告運用が実現します。

広告マネージャの準備を行う

まず、Facebook広告を管理するための「広告マネージャ」を準備します。これは、Facebookのビジネスマネージャ内で広告アカウントを作成し、ビジネス情報や支払い方法を設定するプロセスです。

具体的には、ビジネスマネージャにログインし、「ビジネス設定」から「アカウント」→「広告アカウント」を選択し、新しい広告アカウントを作成します。

ここで、アカウント名、タイムゾーン、通貨などの基本情報を入力し、支払い方法としてクレジットカードやPayPalを登録します。これらの設定が完了すると、広告マネージャを使用して広告キャンペーンの作成や管理が可能となります。

キャンペーンの設定を行う

広告マネージャの準備が整ったら、新しいキャンペーンを作成します。キャンペーンは、広告の目的や全体的な戦略を設定する重要なステップです。

広告マネージャ内の「キャンペーン」タブから「作成」をクリックし、キャンペーンの目的を選択します。目的には、ブランド認知度の向上、トラフィックの増加、エンゲージメントの促進、コンバージョンの獲得などがあります。

目的を選択した後、キャンペーン名を入力し、必要に応じてA/Bテストやキャンペーン予算の最適化を設定します。これらの設定により、広告の効果測定や予算配分を効率的に行うことができます。

広告セットを設定する

キャンペーンの設定後、次に広告セットを作成します。広告セットでは、ターゲットオーディエンス、配置、予算、スケジュールなど、広告の詳細な配信条件を設定します。

まず、ターゲットオーディエンスを設定します。地域、年齢、性別、言語、興味・関心、行動などの詳細ターゲット設定を行い、広告を表示するユーザー層を絞り込みます。

次に、広告の配置場所を選択します。Facebook、Instagramなど、広告を表示するプラットフォームや配置を指定できます。さらに、予算とスケジュールを設定します。

日予算や総予算を設定し、広告の配信開始日と終了日、特定の時間帯に広告を表示するかどうかを決定します。

広告を設定する

広告セットの設定が完了したら、実際にユーザーに表示される広告クリエイティブを作成します。まず、広告の形式を選択します。シングル画像、動画、カルーセル、スライドショーなど、目的やコンテンツに合わせて最適な形式を選びます。

次に、広告に使用するメディアをアップロードします。高品質な画像や動画を選択し、視覚的に魅力的なコンテンツを用意します。続いて、広告のテキスト、見出し、説明文を入力します。これらのテキストは、ユーザーの興味を引き、行動を促す内容にすることが重要です。

最後に、CTAボタンを選択し、ユーザーがクリックした際の遷移先URLを設定します。これらの要素を効果的に組み合わせて、広告を作成しましょう。

審査が通れば公開される

広告の作成が完了し、全ての設定を確認したら、広告を提出します。提出された広告は、Facebookの広告ポリシーに基づいて審査されます。

審査では、広告の内容、画像や動画、テキスト、ターゲット設定、ランディングページなどがチェックされます。通常、審査は24時間以内に完了しますが、内容によってはそれ以上かかる場合もあります。

審査に通過すると、設定したスケジュールに従って広告の配信が開始されます。もし審査に通らなかった場合は、指摘された問題点を修正し、再度提出する必要があります。審査プロセスを理解し、適切に対応することで、スムーズな広告配信が可能となります。

Facebook広告を配信する時の注意点

Facebook広告を運用する際には、いくつかの注意点を押さえておくことが重要です。これから説明するポイントを意識することで、より効果的な広告運用が実現できます。

ポリシー違反をしていない確認する

Facebook広告を運用する際には、まずポリシー違反がないかを確認することが重要です。

Facebookには広告に関する厳格なガイドラインがあり、これに違反すると広告が拒否されたり、アカウントが停止される可能性があります。具体的には、誤解を招く内容や不適切な画像、虚偽の情報を含む広告は許可されていません。

広告を作成する前に、Facebookの広告ポリシーをしっかりと読み込み、自社の広告がこれに適合しているかを確認しましょう。また、広告が審査に通るかどうかを事前にシミュレーションするツールも活用すると良いでしょう。

複数のクリエイティブでA/Bテストをする

Facebook広告を運用する際には、複数のクリエイティブを用意してA/Bテストを行うことが重要です。

A/Bテストとは、異なる広告クリエイティブを同時に配信し、どちらがより効果的かを比較する手法です。この方法を活用することで、ユーザーの反応をリアルタイムで把握し、最も効果的な広告を見つけ出すことができます。

例えば、異なる画像やキャッチコピーを使用した広告を作成し、それぞれのクリック率やコンバージョン率を測定します。これにより、どの要素がターゲットオーディエンスに響くのかを明確にし、広告のパフォーマンスを向上させることが可能です。

画像内のテキストの分量は多すぎないようにする

Facebook広告を作成する際、画像内に含めるテキストの量には注意が必要です。一般的に、画像内のテキストが多すぎると、視覚的に煩雑になり、ユーザーの視線が分散します。

また、Facebookの広告ポリシーでは、画像内のテキストが全体の20%を超えないよう推奨されています。このルールを守ることで、広告の配信がスムーズになり、より多くのユーザーにリーチできる可能性が高まります。

効果的な広告を作成するためには、シンプルでインパクトのあるメッセージを心がけ、視覚的な要素を活用してユーザーの興味を引くことが重要です。テキストは必要最低限に抑え、画像や動画の魅力を最大限に引き出す工夫をしましょう。

まとめ

Facebook広告は、ターゲティング機能の精度が高く、特定のユーザー層に効果的にアプローチできるため、企業のマーケティング戦略において非常に有用な手段です。

低予算での配信が可能であり、Meta社の他のアプリへの広告配信も行えるため、幅広いリーチが期待できます。

特に中高年層やビジネスパーソンに対しても効果的にアプローチできる点は、他の広告手法にはない大きなメリットです。