【2025年最新】インフルエンサーマーケティング成功事例15選!

業界・SNS別に徹底解説 はじめに:インフルエンサーマーケティングの重要性 SNSを活用したマーケティングが当たり前となった今、
「インフルエンサーにPRを依頼しても、期待した効果が得られない」
「自社の商品やサービスに合ったインフルエンサーの選び方がわからない」
といった悩みを抱えている担当者の方も多いのではないでしょうか。特に、ソーシャルメディアが多様化する中で、ブランドの認知度を高め、売上につなげるための最適な戦略を見出すのは簡単なことではありません。
この記事では、2025年の最新情報に基づき、業界別・SNS別にインフルエンサーマーケティングの成功事例を15個ピックアップして詳しく解説します。各事例から成功のポイントを学び、自社のマーケティング戦略に応用できるヒントを提供しますので、ぜひ最後までご覧ください。
インフルエンサーマーケティングとは?
基本を解説
まずは、インフルエンサーマーケティングの基本的な考え方と、そのメリット・デメリットについて見ていきましょう。
インフルエンサーマーケティングとは、特定の分野で影響力を持つ人物(インフルエンサー)に自社の商品やサービスを紹介してもらい、ターゲット層への認知拡大や購買意欲の向上を狙うマーケティング手法です。
企業からの一方的な発信ではなく、フォロワーから信頼されている第三者の視点を通すことで、より自然で説得力のある訴求ができます。
そもそもインフルエンサーとは?(種類と影響力の違い)
インフルエンサーは、SNS上のフォロワー数に応じて大きく4つのカテゴリーに分類され、それぞれ影響力の範囲や特徴が異なります。 一般的に、フォロワー数が100万人を超える「トップインフルエンサー」、10万人〜100万人の「ミドルインフルエンサー」、1万人〜10万人の「マイクロインフルエンサー」、そして数千人〜1万人の「ナノインフルエンサー」に分けられるのです。
フォロワー数が多いほど広範囲へのリーチが期待できますが、一方でマイクロインフルエンサーは特定のコミュニティとの結びつきが強く、エンゲージメント率が高い傾向にあるといえるでしょう。
インフルエンサーマーケティングの3つのメリット
インフルエンサーマーケティングには、従来の広告手法にはない多くの利点が存在します。
第1に、インフルエンサーが持つ専門性とフォロワーとの信頼関係により、紹介される情報が高い信頼性を持つ点です。第2に、広告特有の一方的な宣伝感が少なく、ユーザーの日常的なコンテンツ消費の中に自然に溶け込むため、受け入れられやすいことも大きなメリットでしょう。そして第3に、特定の趣味嗜好やライフスタイルを持つフォロワー層に直接アプローチできるため、非常にターゲティング精度の高いマーケティングが実現できると考えられます。
押さえておきたい2つのデメリットと注意点
多くのメリットがある一方で、インフルエンサーマーケティングにはいくつかのデメリットと注意すべき点も存在します。
1つ目のデメリットは、インフルエンサーの選定が難しいことです。フォロワー数だけでなく、ブランドイメージやターゲット層との親和性を慎重に見極めないと、期待した効果が得られないばかりか、ブランドイメージを損なう可能性すらあります。
2つ目は、インフルエンサーの投稿内容や過去の言動が原因で「炎上」するリスクがある点です。PR投稿であることを隠す「ステルスマーケティング」は法律で禁止されており、発覚した場合は企業の信頼を大きく損なうため、絶対に避けなければなりません。
【SNS別】インフルエンサーマーケティングの成功事例
ここからは、主要なSNSプラットフォームごとに、その特性を活かしたインフルエンサーマーケティングの成功事例を具体的に紹介します。
各SNSには異なるユーザー層や文化があり、それぞれに適したアプローチが存在します。Instagram、YouTube、TikTok、X(旧Twitter)の4つのプラットフォームに分けて、実際の成功事例を見ていきましょう。
Instagramの成功事例
写真や動画といったビジュアルコンテンツが中心のInstagramは、ファッションやコスメ、グルメなど、見た目の魅力を伝えやすい商材と非常に相性が良いプラットフォームです。
事例1:アパレルブランド「ファッションセンターしまむら」
プチプラファッションに精通したインフルエンサー「プチプラのあや」さんとのコラボレーションは、ターゲット層に的確にリーチした代表的な成功事例といえます。
彼女がプロデュースするブランド「dearful」は、しまむらの主要顧客である20〜30代の女性から絶大な支持を得ており、インフルエンサーのフォロワー層と企業のターゲット層が完全に一致したことで、大きな売上につながりました。
事例2:ペット用品「ペティオ」
ペティオは、愛犬の写真を投稿する多くの「ワンスタグラマー」を起用し、自社ブランドのペット用洋服の試着投稿を依頼しました。
これにより、1投稿で15,000件以上の「いいね!」を獲得するなど、高いエンゲージメントを生み出しています。飼い主たちが自身のペットの写真を投稿したくなるような参加型の企画は、ユーザーに親近感を与え、大きな反響を呼ぶことに成功しました。
事例3:子供用玩具「フェリクロス」
子育てや暮らし系のインフルエンサーを起用し、子供用トイカメラの魅力を伝えた事例です。この施策のポイントは、インフルエンサーの投稿(ストーリーズ)から購入する際に使える10%オフのクーポンコードを配布した点にあります。
特典をつけることでユーザーの購買意欲を直接的に刺激し、さらにそのユーザーが自身のSNSで商品を紹介するという二次的な拡散効果も期待できるでしょう。
YouTubeの成功事例
長尺の動画で詳細な情報を提供できるYouTubeは、商品の使い方やサービスの体験談をじっくりと伝えたい場合に最適なプラットフォームといえます。
事例1:アパレルブランド「GU」
人気YouTuber「水溜りボンド」を起用し、彼らの得意とするバラエティ企画を活かした「ガチコーデ対決」を実施。複数の人気YouTuberが参加し、GUの商品を使ってコーディネートを競うこの動画は、公開からわずか3ヶ月で100万回以上再生されるなど、絶大なPR効果を発揮しました。
複数のインフルエンサーを巻き込むことで、それぞれのファン層に一気に情報を届け、爆発的な拡散力を生み出した好例です。
事例2:食品宅配「パルシステム」
お笑い芸人であり、家族チャンネルも人気の「エハラマサヒロ」さん一家を起用し、実際に食品宅配セットを使って朝食を作る様子を動画で公開しました。調理の手軽さやボリューム感、そして子供たちが美味しそうに食べる自然な様子は、ターゲットである主婦層の共感を呼び、押し付けがましさを感じさせない効果的なプロモーションとなりました。
事例3:コンビニ「ローソン」
料理研究家として絶大な人気を誇るリュウジさんとコラボし、ローソンのプライベートブランド商品「トロぶた角煮」を使ったアレンジレシピ動画を公開。炊飯器だけで簡単に作れるという手軽さが話題を呼び、YouTubeだけでなくX(旧Twitter)でもキャンペーンを展開することで、6日間で3,000件以上のリツイートを獲得するなど、SNSを横断した大きな相乗効果を生み出しました。
TikTokの成功事例
短い動画と音楽を組み合わせたコンテンツが特徴のTikTokは、10代〜20代の若年層にアプローチし、トレンド(バズ)を生み出すのに非常に強力なプラットフォームです。
事例1:化粧品ブランド「KATE」
口紅「リップモンスター」のプロモーションでは、発売前からTikTokで複数の人気クリエイターを起用し、期待感を高める動画を投稿。さらに、ユーザーが楽しめるオリジナルのブランドエフェクトを開発したことで、「TikTok売れ」と呼ばれる社会現象を巻き起こし、発売後わずか1週間で市場シェアの50%以上を獲得するという驚異的な成果を上げました。
事例2:ECサイト「Qoo10」
若年層の女性に人気のインフルエンサーを複数起用し、当時TikTokで流行していた楽曲の歌詞にサイト名「Qoo10」を入れ込んでダンスを踊る動画を投稿しました。PR色を感じさせない自然な形でトレンドに乗り、サイト名をユーザーの耳に残すことに成功。広告動画でありながら460万回再生という高いエンゲージメントを獲得した、トレンド活用の見本となる事例です。
事例3:宅配ピザ「ドミノ・ピザ」
企業アカウントとして早期からTikTokを活用し、チーズが伸びる様子や普段は見られないピザの調理工程など、ユーザーの好奇心を刺激する「裏側」を見せる動画で人気を集めました。
社長自らがチャレンジ動画に出演するなど、企業トップが登場することで親近感を生み出し、公式アカウントならではのユニークなコンテンツで多くのファンを獲得しています。
X (旧Twitter) の成功事例
140文字の短文と「リツイート」機能による高い拡散力が特徴のX(旧Twitter)は、キャンペーンの告知やリアルタイムな情報発信に強みを発揮します。
事例1:ホテル予約サイト「Booking.com」
自社の公式アカウントで実施したキャンペーン投稿を、複数の旅系インフルエンサーに「引用リツイート」という形で拡散してもらう施策を行いました。10万円分の宿泊費が当たるという魅力的な企画が、旅行に興味のあるフォロワーを持つインフルエンサーを通じて次々と拡散され、サービスの知名度向上に大きく貢献しています。
事例2:靴の製造販売「ヒラキ」
X(旧Twitter)だけでなく、InstagramやYouTubeなど複数のSNSを横断し、総勢232名ものインフルエンサーを起用した大規模なキャンペーンを実施。合計1,550万人のフォロワーに向けて情報を発信した結果、表示回数と再生回数は1,460万回を超え、通販サイトへの訪問者数が前年比15%増という大きな成果につながりました。
事例3:PCメーカー「レノボ・ジャパン」
YouTuberの「平成フラミンゴ」さんなど、ジャンルの異なる複数の人気インフルエンサーを起用したコラボ動画を制作し、公式Xアカウントで公開しました。ノートパソコンが当たるプレゼントキャンペーンも同時に実施したことで、約4万件ものリツイートを記録。異なるファン層を持つインフルエンサーたちのコラボレーションが大きな話題を呼び、幅広い層への認知度向上に成功した事例です。
【業界別】インフルエンサーマーケティングの成功事例
SNS別の視点に続き、今度は特定の業界に焦点を当て、それぞれの業界でどのようなインフルエンサーマーケティングが成功しているのかを見ていきましょう。
業界特有の課題やターゲット層に合わせたアプローチを知ることで、より自社のビジネスに近いヒントが見つかるかもしれません。ここでは特に成功事例の多い5つの業界をピックアップします。
アパレル・ファッション業界の成功事例
アパレル業界では、インフルエンサーのコーディネート投稿やライブコマースが人気を集めています。ZOZOTOWNは、人気俳優の吉岡里帆さんを起用し、ファッションコーディネートアプリ「WEAR」のプロモーションを実施。彼女が自身のInstagramでサービスを紹介したことで、1600万人以上のフォロワーに一気に認知を広げることに成功し、売上を大幅に伸ばしました。
コスメ・美容業界の成功事例
コスメ・美容業界は、インフルエンサーによるレビュー動画やメイクアップチュートリアルが非常に効果的です。セルフエステ「じぶんdeエステ」は、当時YouTubeで人気だったタレントの重盛さとみさんを起用しました。彼女自身の言葉でサービスの魅力を語ってもらうことで、広告感を抑えつつ信頼性の高い情報を伝え、平均を上回る高いエンゲージメント率を記録しています。
食品・飲料業界の成功事例
食品・飲料業界では、インフルエンサーによるアレンジレシピの紹介や「食レポ」動画が定番の手法です。味の素は、コロナ禍で自炊需要が高まったことを背景に、料理研究家などのインフルエンサーを起用し、「コンソメ」を使った様々なレシピをYouTubeやInstagramで発信。これにより、若年層を含む幅広い層への使用用途を広げ、購入率の増加に成功しました。
観光・ホテル業界の成功事例
観光・ホテル業界では、インフルエンサーに実際に現地を訪れてもらい、その体験をレポートしてもらう手法が効果を発揮します。あるホテルでは、旅行系のインフルエンサーを招待し、滞在中の様子をリール動画で投稿してもらった結果、これまでリーチできていなかった若年層からの予約が大幅に増加。魅力的な映像を通じて、宿泊という「体験」の価値を伝えることに成功した事例といえるでしょう。
地方自治体・地域活性化の成功事例
地方自治体がインフルエンサーを起用し、地域の魅力を発信して観光客誘致につなげる事例も増えています。例えば、ある市では、海外からの観光客誘致を目的として、台湾や香港のインフルエンサーを招待しました。彼らが母国語で発信する情報が現地のメディアで取り上げられるなど、大きな反響を呼び、インバウンド需要の回復に貢献しています。
インフルエンサーマーケティングを成功させる5つのポイント
数々の成功事例から見えてくる、インフルエンサーマーケティングを成功に導くための共通のポイントを5つに絞ってご紹介します。
ポイント1:目的とKPI(目標)を明確にする
まず最も重要なのは、「何のためにインフルエンサーマーケティングを行うのか」という目的を明確にすることです。
「新商品の認知度を上げたい」「ECサイトの売上を伸ばしたい」「ブランドのイメージを向上させたい」など、目的によって選ぶべきインフルエンサーや施策内容は大きく変わってきます。目的を定めたら、リーチ数やエンゲージメント率、売上向上額といった具体的なKPI(重要業績評価指標)を設定し、効果を測定できる状態にしておくことが不可欠です。
ポイント2:ターゲットと親和性の高いインフルエンサーを選定する
施策の目的とターゲット層を明確にしたら、彼らと親和性の高いインフルエンサーを選定することが成功の鍵を握ります。 単にフォロワー数が多いだけでなく、そのインフルエンサーがどのようなフォロワーに支持されているのか、普段どのような内容を発信しているのかを深く分析する必要があるでしょう。
自社の商品やブランドのイメージと合致し、ターゲット層から信頼されている人物を選ぶことで、施策の効果は飛躍的に高まります。
ポイント3:インフルエンサーの創造性を尊重した企画を立てる
インフルエンサーにPRを依頼する際は、企業側が投稿内容を細かく指定しすぎないことが重要です。 インフルエンサーは、自身のフォロワーがどのようなコンテンツを好むかを最もよく理解しています。彼らの個性や創造性を最大限に活かせるような企画を共に作り上げる「共創」の姿勢が、フォロワーに受け入れられる魅力的なコンテンツを生み出す秘訣といえるでしょう。
伝えたい商品の魅力はしっかりと共有しつつ、表現方法はインフルエンサーに委ねるのが良い結果につながりやすいと考えられます。
ポイント4:炎上リスクを管理し、ステルスマーケティングを避ける
インフルエンサーマーケティングには、常に炎上のリスクが伴うことを忘れてはなりません。
インフルエンサーの過去の投稿や言動に問題がないかを事前に確認することはもちろん、施策の内容が社会的に見て不適切でないかを慎重に判断する必要があります。
特に、広告であることを隠して宣伝を行う「ステルスマーケティング(ステマ)」は景品表示法で固く禁じられています。「#PR」「#広告」といった表記を必ず行い、透明性のある情報発信を徹底しましょう。
ポイント5:効果測定を行い、次回の施策に活かす
施策を実施した後は、必ず効果測定を行い、その結果を分析して次回の改善につなげることが大切です。 最初に設定したKPIがどの程度達成できたのかを、リーチ数、エンゲージメント率、ウェブサイトへの流入数、売上などの具体的な数値で評価します。
どのインフルエンサーの投稿が最も効果的だったのか、どのようなコンテンツの反応が良かったのかを分析することで、インフルエンサーマーケティングの精度を継続的に高めていくことが可能になります。
インフルエンサーマーケティングの費用相場
最後に、インフルエンサーマーケティングを実施する際に気になる費用について、その算出方法や目安を見ていきましょう。
インフルエンサーマーケティングの費用は、依頼するインフルエンサーの影響力や施策内容によって大きく変動します。予算を立てる上で、費用の決まり方や相場感を把握しておくことは非常に重要です。
依頼方法別の費用(直接依頼 vs 事務所・プラットフォーム経由)
インフルエンサーへの依頼方法には、本人に直接交渉する方法と、インフルエンサーが所属する事務所や専門のキャスティング会社(プラットフォーム)を通じて依頼する方法があります。 直接依頼の場合は中間マージンが発生しないため費用を抑えられる可能性がありますが、契約交渉や進行管理などの手間がかかります。
一方、事務所やプラットフォームを経由する場合は手数料がかかるものの、自社に合ったインフルエンサーの選定から効果測定までを一貫してサポートしてくれるため、初めての場合でも安心して進められるというメリットがあります。
インフルエンサーのフォロワー数別の費用目安
インフルエンサーへの報酬は、「フォロワー単価」で計算されるのが一般的です。 この単価はインフルエンサーや依頼内容によって変動しますが、おおよその目安として「フォロワー数 × 2円〜4円」が相場とされています。
例えば、フォロワー10万人のインフルエンサーに依頼する場合、1投稿あたり20万円〜40万円が費用の目安となるでしょう。これに加えて、プラットフォームの利用料や、動画制作の場合は別途企画・撮影費用などが必要になるケースもあります。
まとめ
インフルエンサーマーケティングの成功事例や成功のポイントについて解説してきました。 今回の記事のポイントをおさらいしましょう。
- インフルエンサーマーケティングは、信頼性の高い情報でターゲットに的確にアプローチできる強力な手法である。
- 成功のためには、SNSの特性を理解し、業界に合った戦略を立てることが重要。
- 「目的の明確化」「親和性の高いインフルエンサー選定」「創造性の尊重」「リスク管理」「効果測定」の5つのポイントが成功の鍵を握る。
- 費用はフォロワー単価で決まることが多く、依頼方法によっても変動する。
この記事でご紹介した成功事例やポイントを参考にしていただければ幸いです。
参考:戦略も実行も任せられる!頼れるマーケティング・コンサルティング会社一覧|建設業界向けマッチングサービス「CAREECON」