Instagram広告

インスタ広告のクリエイティブの種類とは?成果を出すためのコツも解説

インスタ広告のクリエイティブの種類とは?成果を出すためのコツも解説

Instagram広告は、同じ予算でもクリエイティブ次第で成果が大きく変わります。本記事では画像・動画・ストーリーズなどフォーマット別の推奨サイズから、クリックを生むデザインのコツ、参考サイトや便利ツールまで解説します。

また、ターゲットを明確にした上で文字量やCTA配置を最適化するポイント、ABテストで勝ちクリエイティブを見つける手順も紹介します。インスタ広告効果を高めたい担当者はぜひご覧ください。

株式会社CYANd
金田 修平

東京大学卒業後、金融機関、スタートアップベンチャーを経て2016年にサイバーエージェントに入社してインターネット広告事業に従事した後、2020年7月に独立しました。
特に広告領域においてはプランニングから運用まで幅広く携わり、ナレッジは日本トップレベルだと自負しています。

◆ 経歴
2014:東京大学行動文化学科 卒業
2014:住友生命保険相互会社 入社
2015:株式会社RoseauPensant 入社
2016:株式会社サイバーエージェント 入社
2020:株式会社CYANd 創業/代表取締役就任
2022:株式会社Minato 入社/広告事業責任者就任

インスタ広告のクリエイティブ画像のサイズの種類とは

Instagram広告には、さまざまなクリエイティブ画像のサイズが存在します。特に、写真広告やカルーセル広告、動画広告、ストーリーズ広告、コレクション広告など、それぞれのフォーマットに適したサイズを理解することが重要です。

写真広告・カルーセル広告

​Instagram広告の中でも特に人気のある形式が、写真広告とカルーセル広告です。写真広告は、シンプルで視覚的に訴える力が強く、ブランドや商品の魅力を一瞬で伝えることができます。

推奨サイズは1080×1350ピクセルで、縦長のフォーマットが一般的です。このサイズは、フィード上での表示が最も効果的で、ユーザーの目を引くことができます。近年のアップデートで正方形から縦長サイズへ変更されたため、注意が必要です。

一方、カルーセル広告は複数の画像や動画をスワイプして表示できる形式で、ユーザーにより多くの情報を提供することが可能です。推奨サイズは1080×1350ピクセルで、各スライドが同じサイズであることが重要です。

動画広告・ストーリーズ広告

Instagramの動画広告やストーリーズ広告は、視覚的なインパクトを与えるための強力なツールです。動画広告は最大60秒の長さで、ユーザーの注意を引くために動きや音を活用できます。

一方、ストーリーズ広告は15秒の短いクリエイティブで、全画面表示が特徴です。この形式は、ユーザーがストーリーズをスワイプする際に自然に目に入るため、エンゲージメントを高める効果があります。

動画広告やストーリーズ広告を作成する際は、最初の数秒で視聴者の興味を引くことが重要です。また、音声がオフの状態でも内容が理解できるように、テキストやビジュアルを工夫することが求められます。

コレクション広告

コレクション広告は、Instagramの特性を活かした魅力的な広告形式の一つです。この広告は、主に商品を紹介するために設計されており、ユーザーが興味を持ちやすいように構成されています。

コレクション広告は、カバー画像や動画とともに、複数の商品を一つの広告内で表示することができるため、視覚的に訴求力が高いのが特徴です。

ユーザーが広告をタップすると、商品詳細ページに遷移し、さらに詳しい情報を得ることができます。この流れは、購入意欲を高める効果があり、特にECサイトを運用している企業にとっては非常に有効な手段です。

インスタ広告のクリエイティブデザインの精度を上げるコツとは

インスタ広告のクリエイティブデザインの精度を上げるには、複数の要素に注力する必要があります。そこで次のセクションでは、具体的なテクニックやポイントを詳しく解説していきます。

ターゲットを明確にする

​インスタ広告の成功には、ターゲットを明確に設定することが不可欠です。まず、広告を届けたいユーザーの年齢、性別、興味関心、地域などの情報を把握しましょう。これにより、広告の内容やデザインをターゲットに合わせて最適化することができます。

さらに、ターゲットの行動パターンや嗜好を分析することで、より効果的なメッセージを伝えることが可能になります。例えば、若年層向けのファッションブランドであれば、トレンドを意識したビジュアルやキャッチーなコピーが効果的です。

このように、ターゲットを明確にすることで、広告のクリエイティブの質が高まり、結果として高い成果を得ることができるでしょう。

文字を入れすぎない

インスタ広告において、視覚的なインパクトを重視することは非常に重要ですが、同時にテキストの量にも注意が必要です。

特に、ユーザーがスクロールする際に目に留まる瞬間は一瞬です。そのため、広告に含める文字は簡潔でわかりやすいものにすることが求められます。

理想的には、メインメッセージを一言で伝えられるようにし、補足情報は最小限に抑えましょう。例えば、キャッチコピーや特典を強調することで、ユーザーの興味を引くことができます。

また、フォントサイズや色使いにも工夫を凝らし、視認性を高めることが大切です。過剰な情報は逆効果となり、ユーザーが広告から離れてしまう原因となるため、シンプルさを心がけることが成功の鍵です。

適切な場所にCTAを配置する

インスタ広告において、CTAボタンの配置は非常に重要です。ユーザーが広告を見た際に、次に何をすべきかを明確に示すことで、クリック率を向上させることができます。

一般的には、視線が集まりやすい位置、つまり画像の中心や右下隅に配置するのが効果的です。また、CTAボタンは目立つ色やフォントを使用し、他の要素と区別することが求められます。

さらに、CTAの文言もシンプルで具体的なものにすることで、ユーザーの行動を促すことができます。例えば、「今すぐ購入」や「詳細を見る」といったフレーズが効果的です。

上手い広告を模倣する

インスタ広告のクリエイティブを作成する際、成功している広告を模倣することは非常に効果的な手法です。特に、ターゲット層に響くデザインやメッセージを持つ広告を参考にすることで、自分の広告の質を向上させることができます。

まずは、競合他社や業界トップ企業がどのようなクリエイティブを使用しているのかをリサーチし、成功要因を分析しましょう。

模倣する際には、単にデザインをコピーするのではなく、なぜその広告が効果的なのかを理解することが重要です。色使いやフォント、画像の選び方、キャッチコピーなど、細部にわたって観察し、自分のブランドに合った要素を取り入れることで、オリジナリティを保ちながらも効果的な広告を作成できます。

ファーストビューでインパクトを与える

インスタ広告において、ファーストビューはユーザーの注意を引くための最も重要な要素です。最初の数秒で興味を持たせることができなければ、スワイプやクリックを促すことは難しくなります。そのため、視覚的に魅力的な画像や動画を使用し、強いメッセージを伝えることが求められます。

特に、色使いや構図に工夫を凝らすことで、視覚的なインパクトを高めることができます。例えば、伝えたいメッセージの部分を強調するようなデザインにすると、ユーザーの目を引くことが可能です。

さらに、ファーストビューでのインパクトを強化するためには、ストーリー性を持たせることも効果的です。短い時間で伝えたいメッセージを明確にし、ユーザーが次に何をすべきかを示すことで、行動を促すことができます。

インスタ広告作成時に使える便利なサイト5選

インスタ広告を効果的に作成するためには、参考になるサイトを活用することが重要です。ここでは、広告クリエイティブのアイデアやデザインを参考にできる便利なサイトを5つ紹介します。

BANNER LIBRARY

BANNER LIBRARYは国内最大級のバナーギャラリーサイトで、16,000点超の事例を業種・サイズ・色・トーンで横断検索できます。CTR上位作品には「高パフォーマンス」タグが付くため傾向分析が容易です。

お気に入りはボード化しPDF出力でき、提案資料作成も効率的です。週次特集で配色トレンドやショート動画事例が学べ、CSV/API連携でBIツールにデータを自動取込めるため定量分析を加速できます。

参考:BANNER LIBRARY

Banner.com

Banners.comは、Instagram広告に最適なカスタムバナーを手軽に作成できるオンライン印刷サービスです。豊富なテンプレートと直感的なデザインツールを備えており、デザイン初心者でもプロ品質のバナーを短時間で制作できます。

特に、Instagramの推奨サイズ(1:1、4:5、9:16など)に対応したテンプレートが揃っており、フィードやストーリーズ広告に最適なデザインが可能です。

また、オンラインでの注文から納品までの進捗をリアルタイムで確認できる「Live Order Tracking」機能や、1日から選べる柔軟な納期設定も魅力です。

参考:Banners.com

Pinterest

Pinterestは、世界中のクリエイターやブランドがビジュアルコンテンツを共有するSNSプラットフォームです。「ピン」と呼ばれる画像をボードに保存することで、インスピレーションを得たり、アイデアを整理したりできます。

特に、広告バナーやSNS投稿のデザイン例が豊富に掲載されており、最新のトレンドや配色、レイアウトの参考になります。

ユーザーが作成したボードを閲覧することで、多様なデザインスタイルや業種別の事例を簡単に探すことが可能です。また、Canvaなどのデザインツールと連携して、テンプレートを活用したバナー制作もスムーズに行えます。

参考:Pinterest

バナー広場

バナー広場は、日本国内のバナーデザインを集約したギャラリーサイトで、広告バナー制作の参考に最適です。掲載数は16,000件以上にのぼり、サイズ、カラー、業種、デザインテイストなど多彩なカテゴリで検索できます。

例えば、アプリ・ツール、医療、教育、ファッションなど、さまざまな業界のバナー事例が豊富に揃っており、目的に応じたデザインの参考になります。また、ビビッドカラーやモノトーン、グラデーションなど、色彩やデザイン要素でもフィルタリングが可能です。

参考:バナー広場

retrobanner

Retrobanner(レトロバナー)は、日本国内のバナーデザインを豊富に集めたギャラリーサイトです。掲載バナー数は13,000点以上にのぼり、サイズ、カラー、業種、テイストなど多彩なカテゴリで検索が可能です。

特に、バナーをクリックすると主要16色のカラーパレットが自動抽出される機能があり、配色の参考にもなります。

シンプルで見やすいデザインのサイト構成により、デザイン初心者からプロのデザイナーまで幅広く活用されています。Instagram広告のバナー制作においても、業種やテイストに応じたデザインの参考資料として最適です。

参考:Retrobanner

インスタ広告のクリエイティブ作成で使えるツール3選

インスタ広告のクリエイティブを効果的に作成するためには、適切なツールを活用することが重要です。ここでは、特におすすめのツールを3つ紹介します。これらのツールを駆使して、効率的にクリエイティブを生み出しましょう。

Illustrator

Illustratorは、Adobe社が提供するベクターグラフィック編集ツールで、ロゴやイラスト、アイコンなどの制作に適しています。

Instagram広告では、図形やテキストを組み合わせたデザインや、ブランドのビジュアルアイデンティティを表現する際に活用されています。

特に、線や図形を組み合わせたイラスト制作に最適で、ペンツールを使って人物の似顔絵なども作成可能です。一からクリエイティブを制作したい方におすすめのツールです。

参考:Illustrator

Photoshop

Photoshopは、Instagram広告のクリエイティブ制作において非常に強力なツールです。写真や画像の加工・編集に特化しており、色調補正や合成、フィルター効果など多彩な機能を備えています。

特に、製品写真の補正や背景の加工、テキストの追加など、ビジュアルのクオリティを高めるために使用されています。また、前述で紹介したIllustratorと併用することで、より高度なデザイン制作が可能となります。

参考:Photoshop

Canva

Canvaは、デザイン初心者でも簡単にプロフェッショナルなデザインを作成できるオンラインツールです。Instagram広告用のテンプレートが豊富に用意されており、ドラッグ&ドロップの直感的な操作でデザインが可能です。

また、豊富な画像や写真、動画、ストック素材、イラスト、アイコンを使って、簡単にInstagram広告デザインが作成できます。無料プランでも多くの機能が利用でき、コストを抑えながら高品質なクリエイティブを制作したい方に最適です。

参考:Canva

まとめ

インスタ広告のクリエイティブは、成果を最大化するための重要な要素です。画像や動画、ストーリーズなどのフォーマットに応じた適切なサイズやデザインのコツを理解することで、より効果的な広告を作成できます。

また、ターゲットを明確にし、文字量やCTAの配置を最適化することで、クリック率を向上させることが可能です。本記事で解説したポイントを押さえ、インスタ広告の効果を高めていきましょう。