インスタ広告の費用とは?広告の出し方や費用対効果の上げ方を解説

インスタ広告は、目的に応じた課金形式を選べるため、費用をコントロールしながら運用することが可能です。クリック課金やインプレッション課金など、複数の課金方法があり、どの形態を選ぶかによって広告の費用対効果が大きく変わります。
本記事では、インスタ広告の費用体系、効果的な広告の出し方、費用対効果を高めるコツについて詳しく解説します。予算を抑えつつ効果的な広告運用をしたい方は、ぜひ参考にしてください。

東京大学卒業後、金融機関、スタートアップベンチャーを経て2016年にサイバーエージェントに入社してインターネット広告事業に従事した後、2020年7月に独立しました。
特に広告領域においてはプランニングから運用まで幅広く携わり、ナレッジは日本トップレベルだと自負しています。
◆ 経歴
2014:東京大学行動文化学科 卒業
2014:住友生命保険相互会社 入社
2015:株式会社RoseauPensant 入社
2016:株式会社サイバーエージェント 入社
2020:株式会社CYANd 創業/代表取締役就任
2022:株式会社Minato 入社/広告事業責任者就任
【課金形態別】インスタ広告の費用

インスタ広告の費用は、選択する課金形態によって大きく異なります。主な課金形態にはCPC(クリック課金)、CPM(インプレッション課金)、CPV(再生数課金)、CPI(アプリインストール課金)があります。
CPC(クリック)課金の場合
CPC(クリック)課金は、ユーザーが広告をクリックした際にのみ費用が発生する課金形態です。この方式は、特にウェブサイトへのトラフィックを増やしたい場合や、特定のアクションを促したい場合に効果的です。
CPCの費用は、広告の競争状況やターゲット設定によって変動しますが、一般的には数十円から数百円程度が相場とされています。
CPC課金のメリットは、実際に興味を持ったユーザーのみがクリックするため、無駄なコストを抑えられる点です。しかし、クリック数が多いからといって必ずしもコンバージョンにつながるわけではないため、広告の内容やランディングページの最適化も重要です。
CPM(インプレッション)課金の場合
CPM(Cost Per Mille)課金は、広告が1,000回表示されるごとに費用が発生する課金形態です。この方式は、ブランド認知度を高めたい企業や、広範囲にリーチを広げたい場合に特に効果的です。
CPM課金では、広告の表示回数が重要な指標となるため、視覚的なインパクトやクリエイティブの質が求められます。
一般的に、CPMの単価は広告のターゲット層や競合状況によって変動します。特に、人気のあるターゲット層を狙う場合、単価が高くなる傾向があります。そのため、広告の内容やデザインを工夫し、ユーザーの関心を引くことが重要です。
CPV(再生数)課金の場合
CPV(Cost Per View)課金は、動画広告を利用する際に特に効果的な課金形態です。この方式では、ユーザーが広告動画を一定時間以上再生した場合にのみ費用が発生します。
これにより、視聴者が実際に興味を持っているかどうかを測ることができ、無駄なコストを抑えることが可能です。
CPV課金の利点は、視聴者のエンゲージメントを高めることができる点です。魅力的な動画コンテンツを制作することで、再生回数を増やし、ブランドの認知度を向上させることが期待できます。
CPI(アプリインストール)課金の場合
CPI(Cost Per Install)課金は、アプリのインストールを目的とした広告運用において非常に効果的な課金形態です。この方式では、ユーザーが広告をクリックしてアプリをインストールした際にのみ費用が発生します。
これにより、広告主は実際にアプリを利用してもらえる可能性の高いユーザーに対してのみ費用を支払うことができ、効率的な広告運用が可能となります。
CPI課金の費用は、業界やターゲット市場によって異なりますが、一般的には数百円から数千円の範囲で設定されることが多いです。特に競争が激しいジャンルでは、CPIが高騰することもありますので、事前に市場調査を行い、適切な予算を設定することが重要です。
インスタ広告の出し方

インスタ広告を効果的に運用するためには、まずFacebookビジネスマネージャーアカウントを作成し、Instagramアカウントと紐付ける必要があります。その後のいくつかのステップを踏むことで、スムーズにインスタ広告を出すことができます。
Facebookビジネスマネージャーアカウントを作成する
インスタ広告を出すためには、まずFacebookビジネスマネージャーアカウントを作成する必要があります。このアカウントは、広告の管理や分析を一元化できる便利なツールです。
アカウント作成は簡単で、Facebookの公式サイトにアクセスし、必要な情報を入力するだけで完了します。ビジネスマネージャーでは、広告アカウントやページ、ユーザーの管理ができるため、チームでの運用にも適しています。
アカウントを作成したら、次のステップとしてInstagramアカウントとの紐付けを行い、広告運用の準備を整えましょう。
FacebookとInstagramのアカウントの紐付けを行う
インスタ広告を効果的に運用するためには、まずFacebookとInstagramのアカウントを紐付ける必要があります。この手続きは、広告の管理を一元化し、ターゲティングや分析をよりスムーズに行うために重要です。
まず、Facebookのビジネスマネージャーにログインし、アカウント設定から「Instagramアカウント」を選択します。次に、「アカウントを追加」をクリックし、Instagramのユーザー名とパスワードを入力します。
これにより、両アカウントが連携され、広告キャンペーンの作成や管理が容易になります。紐付けが完了したら、広告のターゲティングやクリエイティブの設定が可能となり、より効果的な広告運用が実現します。
広告クリエイティブを作成する
インスタ広告の成功には、魅力的な広告クリエイティブの作成が欠かせません。まず、ターゲットオーディエンスを明確にし、その興味や関心に合わせたビジュアルやメッセージを考えましょう。
インスタグラムは視覚的なプラットフォームであるため、鮮やかで目を引く画像や動画が重要です。
次に、広告の目的に応じたコンテンツを用意します。例えば、ブランド認知を高めたい場合は、印象的なビジュアルとキャッチーなキャプションを組み合わせることが効果的です。
一方、商品の購入を促進したい場合は、具体的なオファーやCTAを明確に示すことが求められます。
キャンペーンを作成する
インスタ広告を効果的に運用するためには、キャンペーンの作成が重要なステップです。まず、広告の目的を明確に設定しましょう。目的には、ブランド認知度の向上、ウェブサイトへのトラフィック増加、リード獲得などがあります。
次に、キャンペーンの名称を決定し、ターゲットオーディエンスを選定します。年齢、性別、地域、興味関心など、詳細な設定が可能です。
その後、広告セットを作成し、予算やスケジュールを設定します。予算は日予算または総予算のいずれかを選ぶことができ、スケジュールは特定の期間に広告を表示するか、常時表示するかを選択できます。
入稿作業を行う
インスタ広告の入稿作業は、広告を実際に配信するための重要なステップです。まず、広告クリエイティブが完成したら、Facebookビジネスマネージャーにログインし、広告キャンペーンの設定画面に進みます。ここでは、作成した広告を選択し、必要な情報を入力します。
入稿時には、広告のターゲットオーディエンスや予算、スケジュールなどを設定することが求められます。また、広告のフォーマットや配置も選択する必要があります。
これらの設定が完了したら、最終確認を行い、問題がなければ入稿を実行します。入稿後は、広告が承認されるまで待機し、承認され次第、配信が開始されます。
支払い方法を決定する
インスタ広告を運用する際には、支払い方法の選択が重要です。インスタ広告では、クレジットカードやデビットカード、PayPalなど、さまざまな支払い手段が用意されています。これらの中から、自分のビジネスに合った方法を選ぶことができます。
また、支払いのタイミングも考慮する必要があります。広告費用は、事前にチャージするプリペイド方式と、広告が表示された後に請求されるポストペイド方式の2つがあります。
予算管理をしやすくするためには、どちらの方式が自分にとって適しているかを検討しましょう。選択した支払い方法によって、広告運用の効率が大きく変わるため、慎重に決定することが求められます。
広告を掲載する
インスタ広告の掲載は、事前に設定したキャンペーンや広告クリエイティブを基に行われます。まず、Facebookビジネスマネージャーで作成したキャンペーンを選択し、ターゲットオーディエンスや予算、スケジュールを確認します。
次に、広告のプレビューを確認し、表示される内容が意図した通りであるかをチェックします。問題がなければ、広告を「公開」ボタンを押して掲載します。
広告が掲載されると、リアルタイムでパフォーマンスを追跡することが可能です。これにより、広告の効果を分析し、必要に応じて調整を行うことができます。
インスタ広告の費用対効果を上げる方法

インスタ広告の費用対効果を高めるためには、いくつかの戦略を取り入れることが重要です。これから説明する方法を駆使し、PDCAサイクルを回して改善を続けることで、インスタ広告の効果を最大限に引き出すことができるでしょう。
自動入札を活用する
インスタ広告の運用において、自動入札は非常に効果的な手法です。自動入札を利用することで、広告のパフォーマンスを最大化し、予算を効率的に使用することが可能になります。具体的には、Facebookのアルゴリズムがリアルタイムで入札額を調整し、最適なオーディエンスに広告を配信します。
これにより、手動で入札額を設定する手間が省けるだけでなく、競争が激しい市場でも効果的に広告を表示させることができます。
特に、限られた予算で最大の効果を狙いたい場合、自動入札は非常に有用です。広告の成果を見ながら、柔軟に戦略を見直すこともできるため、持続的な改善が期待できます。
適したターゲティング設定を行う
インスタ広告の効果を最大限に引き出すためには、ターゲティング設定が非常に重要です。ターゲティングを適切に行うことで、広告が表示される相手を絞り込み、より高い反応を得ることができます。
インスタグラムでは、年齢、性別、地域、興味関心など、さまざまな要素を基にターゲティングを設定できます。
特に、ユーザーの興味や行動に基づいたターゲティングは、広告の費用対効果を高める鍵となります。例えば、特定の趣味やライフスタイルに関連する商品を扱っている場合、その分野に興味を持つユーザーをターゲットにすることで、クリック率やコンバージョン率が向上します。
目的に合わせたフォーマットを使用する
インスタ広告では、目的に応じた広告フォーマットを選ぶことが、費用対効果を高めるための重要なポイントです。
例えば、ブランド認知を高めたい場合は、ストーリーズ広告やカルーセル広告が効果的です。これらのフォーマットは視覚的に訴求力があり、ユーザーの目を引きやすい特徴があります。
一方、特定のアクションを促したい場合には、リンク付きの投稿やショッピング広告を活用することで、直接的なコンバージョンを狙うことができます。目的に応じて適切なフォーマットを選ぶことで、広告の効果を最大限に引き出し、無駄なコストを抑えることが可能になります。
PDCAを回し改善し続ける
インスタ広告の運用において、PDCAサイクルを回すことは非常に重要です。このサイクルを繰り返すことで、広告の効果を継続的に向上させることができます。
まず、計画段階では、広告の目的やターゲットを明確にし、具体的なKPIを設定します。次に、実行段階では、設定した計画に基づいて広告を出稿します。
その後、評価段階では、広告のパフォーマンスを分析し、どの要素が効果的であったかを確認します。最後に、改善段階では、得られたデータをもとに次回の広告戦略を見直し、より効果的な施策を講じることが求められます。
インフルエンサーの起用を検討する
インスタ広告の費用対効果を高めるための一つの方法として、インフルエンサーの起用が挙げられます。インフルエンサーは特定のジャンルやニッチにおいて強い影響力を持ち、そのフォロワーに対して信頼性のある情報を発信しています。
彼らと提携することで、広告のリーチを広げ、より多くのターゲット層にアプローチすることが可能です。
インフルエンサーを起用する際は、まず自社のブランドや商品に合ったインフルエンサーを選定することが重要です。フォロワー数だけでなく、エンゲージメント率や過去の投稿内容も考慮し、ターゲット層に響くメッセージを届けられるかを見極めましょう。
まとめ
インスタ広告は、効果的なマーケティング手法として多くの企業に利用されています。広告の費用は課金形態やターゲット設定によって大きく変動しますが、適切な運用を行うことで、限られた予算でも高い効果を得ることが可能です。
今回の記事では、インスタ広告の費用体系や出し方、費用対効果を上げる方法について詳しく解説しました。これらの情報を参考に、ぜひ自社の広告戦略に活かしてみてください。